sola-chan’s blog

トランプに絵を描いたり…100均に行ったり…動物の絵を描いたり…

心に残っているマジシャン

15年ほど前、味の素スタジアム(東京スタジアム)で毎年開催されている大型フリーマーケットイベントに行った時のことです。
(大型フリーマーケットでは海外のコインや見たことの無いトランプなどの掘り出し物がお得に買えるのでよく行ってました。)


会場の入口で貰ったチラシを見てみると「マジックショー」の文字が、


マジックショー開催の時間まで混雑しているなか一通りフリーマーケットで見たり買い物をしたあと会場に行ってみると、スタジアムのコンコースの一角、20cm程の高さの舞台が設置されている1.5m程の小さなスペース。


出演するマジシャンは京王電鉄の奇術サークル?の方。(正式名称は違かったかも)


開始5分程前の会場には準備をしているおじさん2人と約20人のお客さんが、僕は1番後ろに場所をとり見ることにしました。


1番後ろとはいえ舞台との距離は約3m、1番前に座る5.6人の子供達は50cmも無い位の至近距離。


マジックをやるには近すぎる?と少し心配でしたが他にも心配ごとが、フリーマーケットで周りはザワザワ、会場からは定期的に案内の大きな音声、そしてなんていっても台風かと思う様なとっても強い風。


この状況で一体どんなマジックをやるのだろう…と始まったのが音楽に合わせてのシンブルマジック。(指に付いたキャップが消えたり出てきたり、色が次々と変わったりするマジック)


始まった直後に心配は的中、手を開いた瞬間に指から数個のシンブルが強風で落ちました。


すると1番前に座っている優しい子供達が拾ってマジシャンへ、マジックを続けますが手を開くとシンブルが落ちます。


落ちると子供達が拾い渡し、落ちると子供達が拾い渡す…マジシャンのおじさんは動揺したのか焦って失敗の連続、拾って貰ったお礼と謝りながらのマジックでしたがお客さんからは和やかな空気が流れてました。


そして音楽と共にシンブルマジックが終わると自然と拍手が。(もちろん僕も)


続いて忘れてしまいましたが何かマジックがあり…


鳩出しマジックが始まりました。


が…鳩がパッと現れた瞬間、鳩さんが風に乗って飛んで行きました🕊


急いで助手のおじさんが探しに行くとお客さん達も飛んで行った方へ探しに向かいました。


約5分後、子供が駐車場見つけ助手のおじさんが鳩さんを連れて帰ってきた時は拍手と共にめちゃくちゃ盛り上がりました。


鳩さんが戻り中断していたマジックは再開


そしてラストのカードマジック!


でしたがマジック始めから強風で次々と大きめのカードが落ちます。


ですが、やっぱりシンブルの時のように子供達が落ちたカードを拾い渡し拾い渡し…最後はマジシャンがカードを当てて終了。


マジシャンが終わりの挨拶をすると大きな拍手。


拍手をしながら周りを見ると20人程のお客さんはほぼ変わらず約30分のマジックショーを最後まで見て拍手をしていました。


マジックなのかドタバタ劇(ドタバタもマジックだったのかも)なのかどちらを見ていたのか分からなかったですが、このほんわかした一体感は今でもハッキリと覚えています。


あの心地よい空気感は、おじさんマジシャンの人柄があってこそ生まれたものだと思います。


当時も僕はマジックをやっていましたがこの体験をしてから、手品の技術(手捌き)も大切だけどあの時の一体感、空気感を出せるような人柄も目指そうと思うようになりました。



その後、あのおじさんマジシャンのマジックが見たいのもあって同じ会場のフリーマーケットに毎年行きましたがあれ以来未だに出会えていません。


また見たいなぁ。



最後まで読んでくれてありがとうございました!


それではまたあした!🐤。